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May 6, 2006

次は、彫を始めるために版下を版木に貼付ける作業です。摺をするときにぴたりと見当が合うように、それぞれの版木を、摺る時の正確な位置に固定します。左下の写真は、所定の位置にジグで固定しているところです。(これは、一番小さな版木のひとつで、正確な位置に調整するための板がはめ込まれているのが見えます。)


それぞれの割当が済むと、版木の上にのりを付けてから、しっかり見当の位置に合わせて版下を置きます。


Spread it around evenly ...


紙がのりの湿り気を吸収すると、すぐに皺が寄り始めますから、できるだけ手早くこすって貼付ける必要があります。


Trim away the excess ...


その後私は、裏の層となっている紙を剥がし、版木の表面に薄い雁皮だけが残るようにします。


丁度良い具合にのりが付いていると、きれいに剥がれるのですが ...


... ちょっとでも多くのりが付いてしまったところは、2枚がくっついたままになってしまいます。


この時大切なのは、絵の印刷されている雁皮が、絶対に版木の表面を滑ったりずれたりしないようにすることです。もしそうなると、その版木を彫っても使い物にならなくなります。


You can see in the close-up view that the areas to be retained (coloured in fluorescent yellow) are clearly visible. And when it comes time to carve this, I'll dab it with a bit of oil, making the paper almost completely transparent.


After they've dried well, it'll be time to start carving ... finally!