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March 7, 2006

「筆とペン」と書きましたが、現在は2006年ですから、みなさんが想像しておられるのとは、ちょっとばかり違う用具となります。精度のよい写真を複写して、それを、私のパソコンに高画質で取り込みました。


画面上で直接なぞってゆくのではなく、専用のタブレットの上に高感度の「ペン」で画いてゆくのです。画面を見ながら、のっぺらぼうな板の上で手を動かして線を画いてゆくのですから、初めのうちは奇妙な感覚でした。でも、次第に慣れてきて、時折画いたものを印刷して確認してみると、とても好調だということが分ります。

この器具はかなり良くできていて、「ペン」の先端は硬質プラスチックでできていて、丸みを帯びた短い芯なのですが、タブレットとペンの間には、恐ろしく精巧な感度があるのです。ですから、実際の筆で画いたような線を作ることが可能です。この方式でトレースをすると、間違えた時にはもちろんのこと、納得のいく線が画けるまで、何度でも繰り返し書き直すことができます。  他にも、画像を拡大して見ることができるため、細かな部分は何倍にも大きくして画くことができます。きっと、とてもくっきりとした版下が出来上がることでしょう!