デービッド・ブルが発行している季刊誌「百人一緒」に掲載された記事です。

ここに、バックナンバーがすべて集めてありますので、号数あるいはテーマ別分類から、選んでお読みください。

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「自然の中に心を遊ばせて」の企画進行中

ここ数ヶ月の間に、ずいぶんたくさんのEメールや電話を頂戴しました。どうやら収集家のみな様に、私がまだ版画を続けているのか心配させてしまったようです。もちろん続けております!今回のシリーズはなかなか手強い企画なので、ちょっと時間がかかりました。第1作(川の夏)は、随筆も版画もできあがって、そろそろ収集家のお手元に届いた頃です。

前回のニュースレターでこの企画についてお読みにならなかった方は、ここに簡単な説明がありますので参考になさってください。

今回は2年間のシリーズで、作品は12枚になります。それぞれが章を構成していて、完成すると1冊のまとまった書物のような形態となります。それぞれの章は印刷された文章が和綴じされ、中に版画挿入されています。作品はすべてデービッドのオリジナルで、自宅からあまり遠くない静かで自然に囲まれた風景がテーマです。川辺と森と海岸の3つの美しい場所を選んで、それぞれの場所へ四季毎に訪れます。

簡単なキャンプ用具を携えて行き、それぞれの場所で静かに24時間過ごし、そこで見るもの考えることを、文で綴り版画で表現します。

シリーズ最初の作品への反応は上々で、現在は第2作目の「森の秋」に没頭しているところです。自宅近くの森で見る深夜の月光を描写する計画ですが、私にとってはかなりの難題です。

まだ予約をしていない読者の方は、どうか収集に参加してみてください。価格は 8,000円+400円(消費税)+390円(送料) と手頃ですし、作品が届くのはひと月おきですから、比較的安価と言えると思います。実情を申しますと、この企画を継続するためには、もう少し多くの方たちに参加をお願いしなくてはならないのです。ですから、興味を持たれた方はぜひ参加の連絡をお願いします。すぐに最初の作品をお送りし、以後2ヶ月毎に次の作品をお届けします。

では、連絡をお待ちしております!

制本の工程

この和綴じ本は、もちろん完全に手作りです。私は貞子の協力を得て英語版と日本語版の随筆を完成させると、それを自宅で印刷して市川さんに渡します。彼女は、私が考案して作ったジグなどの器具を使って綴じてゆきます。




材料は全て良い品質の物を選んであり、特に綴じ糸は純絹を近くの藍染め工房で染めていただきました。購入された方々の御家族が末永く楽しむことのできる作品を目指して、高品質の作品作りに全力を尽くしました。

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