デービッド・ブルが発行している季刊誌「百人一緒」に掲載された記事です。

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新シリーズ

このニュースレターで新シリーズを紹介したのは、つい数カ月前のことのように思えます... 実際、その通りなんです!でも、「四季の美人」はもう終わりに近付き、次の企画を進める時期になっています!

「百人一首シリーズ」を始めた1984年の暮、私は予約購買をしてくださっている方達への初めての年賀状をどうするか、決めなくてはなりませんでした。年賀状の習慣を知ってはいましたが、干支を題材として使うのはあまり気が進まなかったのです。(私は、性格や行動に関して言及したり影響を与えようとしたりする占星術の考え方が嫌いです)また、私は手作りの版画を送りたいと考えていたので、市販の年賀葉書は固すぎて使えませんでした。

それで、毎年「新年の挨拶用版画」を作ることに決めました。年賀状と同じ葉書サイズにして、本物の和紙に摺り、封筒に入れて送るのです。幸いな事に日本の郵便局は、年賀と表に印しておけば封書でも年賀状扱いにしてくれます。私の選ぶ絵は、特に新年用というわけではないのがほとんどですが、友人や知人に喜ばれるちょっとした贈り物になるように選びます。すると、お送りした方達が毎回とても喜んでくださり、もっとこういった版画が欲しいという要望がたくさん出てきました。

そこで、こういった希望に答えるべく、2005年は「版画玉手箱」と題して、葉書サイズの版画を1年間作る企画を考えました。

その具体的内容は、

  • このシリーズは全部で24枚。隔週に発送する形式で、到着は1週おきの月曜日。(日本国内の場合)
  • 最初の作品は1月31日に到着、24枚目は12月19日着。(海外の方の場合も日本と同じ日に発送しますので、到着は地域によります。)
  • 最初の版画と一緒に、セット全ての作品が保存できる素敵な箱をお送りいたします。(四季の美人シリーズの時と同じ会社が作ります)
  • この保存箱の蓋には、作品を飾るスタンドが内蔵されています。(このアイデアを出してくれた、シカゴに住む収集家のフリオ・ロドリゲスさんに感謝!)スタンドには、版画を台紙ごと挿入できるアクリル板が付いているので、次の作品が届くまでの2週間、安全に飾って楽しむことができます。飾る必要がない時には、蓋を閉じるとスタンドは内部に入ってしまいます。
  • 毎回、版画は保存紙に包まれて到着します。この紙のそれぞれの見開きには、版画の作者名と短いエッセイが印刷されています。
  • 版画は1枚2,000円で、これに送料(国内は240円、国外はすべて330円)と消費税が加算されます。
  • 隔週支払いをするのは頻繁すぎるので、まとめ払いができます。毎月でも、3回分ずつでも、その都度御自由にお支払いください。次回の作品と一緒に、24枚のどの作品の支払いが済んでいるかを表にして御連絡いたします。

24枚の版画に共通するテーマはありませんが、幅広く様々な作風を選んでいます。また、復刻版もあれば、あちらこちらからアイデアを拝借して構成したものもあり、まったくのオリジナルも含まれるかも知れません!

この企画について、何週間も知人達と相談している時、私がきちんと2週間毎に作品を完成させるのは難しいのでは、と心配する人がたくさんいました。でも、これは大した問題ではないと思うのです。というのは、実際には何枚かの作品を一度にまとめて制作する予定だからです。ですから、私自身の締め切りは、隔週よりも長い間隔になるのです。

そして決まった案がこれです。私自身はとても良い案だと自負しています。隔週月曜日に郵便受けを覗いて、まるで宝物を見つけるかのような喜びがあると思うのです!もしも私がこんな企画を耳にしたら、即予約するでしょう!(発送の仕事をして頂いている市川さんに、私の住所も加えて送ってもらうつもりです。このシリーズに参加する楽しさがどんなものか、実感できるでしょうから!)

ぜひ参加して下さいね!

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