デービッド・ブルが発行している季刊誌「百人一緒」に掲載された記事です。

ここに、バックナンバーがすべて集めてありますので、号数あるいはテーマ別分類から、選んでお読みください。

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次は何?

「美の謎」シリーズが終わった今、次の企画について決断をしなくてはなりません。試みたい事を列挙すれば、長い長い目録になりますが、ここで全てを書き連ねても仕方がないでしょう。みなさんが、そんなことに興味を持たないと思うからではなく、そうすることは、あまり適切ではないからです。というのは、現在の社会状況を考えると、どの案もまったく「現実的ではない」のです。

私は、版画家達が集まるインターネット上のグループに入っていますが、その中に「最近は何も売れないよ。経済状況は最悪だからなあ!」などと言う人たちがいます。でも私は、そうは言いたくありません。経済状況はそれほど悪くないのであり、ただ「変化」しているだけ、とも言えると思うからです。自分の生きている今がこういう時なのであれば、悪い状況を愚痴っても仕方のないこと。人は、適応しなくてはならないのです。

こうした厳しい環境にあっても、非常に多くの裕福な人達がいるようですし、市場のそういった層を標的にした仕事を作り出すことは可能だと思うのです。私自身は、そういった方針に食指は動きませんが。私は、自分が欲しくなるような版画集を制作していますから、自身が収集家の典型的な「標的」です。自宅の郵便受けに美しい版画が届くのなら、ほぼひと月の間隔で3500円を払うだろうか? もちろん! しかも私は、裕福とは縁遠い存在です。

と言う訳で、今年も比較的小さなサイズの版画 ー とは言え、惜しみない細部へのこだわりと完璧性はあり! ー に焦点を当てることになるでしょう。第1作目は4月頃に出来上がる予定ですが、どのようなテーマになるかは、今こうして書いている時点では正直決めていません。いろいろな可能性をじっくり考えているところです。

「美の謎」シリーズをお集めになられた方ならば、「デービッド、もう1年続けてよ!」と声を掛けて欲しいし、このように素晴らしい作品集を1組でも手にしたいとお思いの方は、どうか「収集するよ!」と連絡してきてください。

内容豊かで楽しく、皆さんをとりこにするような作品をお送りすることを、約束します!

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