デービッド・ブルが発行している季刊誌「百人一緒」に掲載された記事です。

ここに、バックナンバーがすべて集めてありますので、号数あるいはテーマ別分類から、選んでお読みください。

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メデアより2007年

昨年はあまりメディアに取り上げてもらえませんでした。年度末になって、NHKの人気ラジオ番組でインタヴューされる機会はありましたが、一度もテレビに出演しなかったのは、もう何年ぶりでしょうか。

新聞の方も、私は彼らのレーダーには捉えられなかったようです。でも、完全にメディアからシャットアウトを食ったというほどではなく、1年を振り返れば、ちょこちょこ雑誌に掲載されてはいるのです。

朝日ウイクリー 4月

英語を勉強している日本人向けの、タブロイド版の週刊英和新聞です。日本で暮らす外国人を紹介することが多く、今回は私の番でした。英語でインタヴューされたのは久しぶりです!

抜粋:「今回の『自然の中に心を遊ばせて』という企画は、異なる3つの場所(川辺、海辺、森)における四季をテーマにしています。ですから、毎回自然の中で過ごす間に生まれる随筆とオリジナル版画は計12となり、それぞれが和綴じの本となります」

「驚くべきことですよ!」とデービッド氏は続ける。「この東京に、喧噪と雑踏などははるか遠くの世界みたいに思える、静寂な場所があるんです。静かにテントの前に座っていると、あきないですねえ」

「ここでは、色々なことが起こるんですよ。数メートルと離れていないところで、タカが魚を捕らえるんです。鳥がさえずり、いたるところに昆虫が這いずり回っています。夜になると、川のあちこちからいろんな音が聞こえてきて、まるでオーケストラの大演奏ですよ。」

月刊日本語 -- 2007年8月号

こちらは、前述の新聞とは反対に、日本語の先生方を対象にした雑誌です。ふたつの文化圏に住む人たちは、こちらでも興味を惹くらしく、私への質問は、日本文化のどんなところに魅力を感じるかというものでした。

抜粋:世界一のフルート奏者を目指していた青年は、突然来日し、日本の伝統技術を独学で習得、版画職人となった。

エース -- 2007年春号

企業を経営する指導者を対象として、研究団体が発行している雑誌です。現代生活や流行に関する記事がたくさん掲載されているにもかかわらず、古い伝統文化に従事している私のような人間についても興味があるようです。

抜粋:今はむかしのように上質な和紙を作ることも、竹のバレンを手にいれることも難しい。でも私はこれからも、今ある中でベストな素材を使って木版画を作り続けていきたい。なぜなら、(日本の)木版画は世界で一番美しい版画だと思うから。

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