デービッド・ブルが発行している季刊誌「百人一緒」に掲載された記事です。

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スタジオ便り

めっきり御無沙汰していたので、デービッドは工房の改装などもう諦めてしまったのかな、と思われても仕方ないですね!なんのなんの、ここにある写真が証拠です。

このシリーズの1回目でお話したように、この改装プロジェクトの鍵を握っているのは「断熱」です。カナダ人である私から見ると、日本の家は実用性や効率性よりも伝統を優先するために、ほとんど断熱性に配慮していません。もう、こんなことをぐずぐず言うのはお終いにして、実行に移さなくては!

以前お見せした写真では、ツーバイフォー工法で内壁に作った部屋の枠組がむき出しでした。次のステップは、電気の配線をしてコンセントや壁面ライトを取り付ける作業です。

こうした作業をしていると、記憶の奥深くにあることが思いだされます。高校生の時に習ったスイッチの配線方法で、離れた2箇所で点灯を制御できる方式などですが、もう遥か昔のこと!こういった工事にいる電気部品は専門の人でないと手に入れられないのではないか、と心配していたのですが、近くのホームセンターにたくさん置いてありました。日曜大工は、もうかなり一般的になっているようです...

また、スピーカーなど音楽を聞くための機材を設置する場所への配線もしました。この部屋は外部からかなり隔離されているので、隣近所に気兼ねすることなく、仕事をしながら音楽を聞けそうです。

配線がすべて完了すると、断熱材を入れる工程になります。私は、北海道用のグラスファイバー製の断熱材を取り寄せました。とても気密性が高くて、取り付けて木工用ホッチキスで止めると、フワッと枠の中に広がってとても優れた断熱効果を発揮します。

貞子に手伝ってもらい、窓側を除く部屋の3面にはめ込んでいくと、作業をしているうちに部屋の感触が無音状態に近付き、周囲から遮断されたようになっていくのを感じました。天井はまだそのまま、壁のパネルも張り付けていませんから、完成にはほど遠い状態ですが、この工事をしただけで大きな違いが出ました。3方の断熱材をすべて取り付け終わると、室内の温度は遥かに安定し、夜になって急激に下がることも暑い日中にうんと上昇することもなくなりました。今年の冬はずっと快適に過ごせそうです。東京に18年間住んで、やっと凍えずに座っていられる部屋を1つ持てることになるんです!

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