デービッド・ブルが発行している季刊誌「百人一緒」に掲載された記事です。

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スタジオ便り

前回のニュースレターで、地下に作っている仕事場の出窓風になっている所の写真を御紹介しました。ここは、一段高くなった作業壇として完成させる予定です。あの写真を撮った後は、すぐに摺の仕事に戻らなくてはならなかったので、工事用具は片付けてしまい、ほんの少ししか進行していません。改装の方は、少ししかできませんでしたが...見て下さい!

それでも、作業台を下に持って行ったらどんな感じか、ほんの数分だけ試みてみようと思ったのです。作業壇の高さとか、明かりの具合とか... そんなちょっとのつもりが、いつのまにか2ヶ月以上もの間、摺も彫も作業はみんなそこでしてしまいました!


この出窓風の所はまだ未完成で、照明の調整もできていないし近くに電源もないのですが、とても居心地が良くて、運んできた作業台や道具を上の階まで持って戻る気持ちになれなかったのです。


こんな訳で、地下2階のこの部屋はごちゃごちゃ状態です。道具や材料を置く棚だってありませんから、必要な物があると上まで駆け上がって行かなくてはなりません。でもですね、この自分の部屋に居るのは何とも気分が良いので、そのくらい大した事じゃないのです。北側からの柔らかな明かりを浴びて、窓のすぐ下を流れる小川のせせらぎを耳にして仕事をするのですから。

でも、日に日に寒くなってきています。他の部分の壁は、断熱材も入れていないむき出しですから、1月2月もここに居られるかどうかは分かりません。この号が皆さんのお手元に届く頃には、上の部屋に退散しているかも知れませんが、さあ、どうなることでしょう!


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