デービッド・ブルが発行している季刊誌「百人一緒」に掲載された記事です。

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川中 友子 さん

いままでに、このささいなシリーズで、近くでご商売をしてられるご夫妻、会社の社長、外国人の英語教師を紹介させていただきました。他にどんな方が、私の版画に興味を持って下さっているでしょうか。埼玉県の小学生川中友子さんはいかがでしょうか。

最初に友子さんと知り合いになったのは、1990年に年賀状をいただいたときです。彼女のご家族は、数カ月前から私の版画を集めてくださっていました。 そしてちょうど盲目の歌人せみ丸の版画を受け取られた時でした。彼女はそれを見て、せみ丸が頭に何もかぶってないのを不思議に思われました。というのは、彼女がそれまでに見たせみ丸は、頭に何かかぶっていたからです。私は出来得る限りそれに答えました。(ウーン わからない...)そして、私達は、時折手紙を書きあうようになりました。彼女は学校で作った版画を送ってくださり、私は何年か前に作った版画を送りました。もちろん彼女は、学校での活動ばかりでなく、版画を作ったり、お料理をしたり、バイオリンを演奏したり、一輪車を上手に乗り回したりといそがしく、楽しく過ごしています。

今年のゴールデンウィークには、友子さん御一家が、私達の所を訪ねて下さいました。そして、お互いに以前より知り合うことが出来ました。私の作った木のパズルで遊んだり、かわりばんこに『ねこバス』の版画を作ったりしました。全員(川中さんご夫妻を含めて)、ステキに見える版画が、とても簡単に出来ることにびっくりされたことと思います。

このような日は、私自身の版画を作るのと同じほど楽しい思いをします。もっと多くの方々が、この興味深く、楽しく、創造的で、うっとりさせるような、 リラックスさせるような、愉快な、満足を与える『版画』に興味をもたれたらいいと思います。来年は友子さんは、いそがしい中学生になりますが、版画作りを続けられ、大きくなって、彼女自身の家族を持たれた時も、それは、生活の一部として残るといいと思います。

川中さんご一家とこのような時を持てたことをとても嬉しく思います。そして川中さんご夫妻が、この版画企画に、娘さんが積極的に参加するように仕向けてくださったことを、うれしく思います。ご夫妻のサポートにより、子供さんがたは、何でもやってみようとすることでしょう。

友子さんどうもありがとうございます。次の版画を楽しみにしています。

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