|
|
|
|
|
木版画の「レシピ」は単純です。
ザッとこんなもんです!でも、これで終わりではありませんよ。もうひとつの「レシピ」を伝えておかなくては...
さあ、版画の美しさが分かりましたか?柔らかい明かりが、絵の上を水平流れて行く時、その美しさを十二分に堪能できます。こうした時にしか本当の版画の美しさは分からないのです。額の中に納めて壁に掛ける、だって?とんでもない! この版画のクローズアップを見て下さい。 |
|
|
|
|
|
|
|
摺物は印刷物ですから、平面に表現されたものと思いがちですが、実際はどうしてどうして。立体的に作られていて、和紙の深みが版画の重要な決め手となっているのです。こういった版画を、ガラスの入った額に入れて壁に掛けるようなことをすると、その立体感がなくなってしまいます。そう、絵柄そのものははっきり見えますが、単なる複写でしかなくなるのです。そんなことなら、カラーコピーで複写して額に入れても良いくらいです。自然光でなくては、木版画の意味はなくなるのです。 私達は得てして、版画というのは、作者として知られている特定の人物が作った物と思いがちですが、実際はかなりの人達の協力によって作られているのです。版画の製作に直接関わる摺師と彫師はもちろんですが、紙職人や版木職人、そして製作に必要な道具や材料を調達するたくさんの人達がその陰にいるのです。そうして、そういった人たちの仕事は、柔らかな自然光の元でゆったりと鑑賞されるとき、初めてが報われるわけです。 現代に生きる私達は、人工的な光に囲まれて暮らしているので、版画の見方など思いもよりません。今お宅に版画がありますか。もしあるのなら、その美しさを再発見してみて下さい。...明かりを消して...窓辺に寄って... |
|
|
ここに載せたのは、私の作品の、全体像あるいはクローズアップです。ここで明かりを消して、コンピューターを窓辺に担いで行ってもだめですが、ま、だいたいどんなものか分かることでしょうから... |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |||
|
|