「美の謎」シリーズについて
このシリーズを考えているときに、私がノートにメモした内容はこのようになりました。
『日本の木版画の美しさを探求してみよう。このシリーズの面白みと魅力はどこにあるのだろうか。ここに含まれることになる、18の作品には「二重の使命」を課する事にしよう。ひとつは、当然のことながらどの作品も版画自体の美しさを備えているのだが、加えて版画の特徴を説明していこう。楽しみながら、学んでしまうのだ!どの版画にも説明文を付けていけば、シリーズが終わる頃には伝統木版画のセミナー受講を修了するという訳だ。もちろんテストなし!』
夜のテレビ番組が進行するみたいな調子良さはありますが、要点をしっかり押さえて明瞭な説明をしているので、そのままご紹介します。
このシリーズを構成する版画には、絵として共通するテーマはなく、決まった「分野」というのもありません。木版画のあらゆる分野から幅広く題材を求めました。メモにあるように、その絵の魅力となる点を説明できる題材を求め(時には創造し)ました。正面摺りを使った作品、極め出し手法とは何か、とても難しいと言われている両面摺りにもチャレンジしました。チンプンカンプンですか?でしたら、参加してみてください!
版画はすべて小判サイズ(13.5 x 20 cm)で、月に1作ずつ制作し18ヶ月続きました。ご予約になると、初回には、木箱と1作目が届きます。今回の収納を兼ねたディスプレイ台は、前回のように中国に発注したものとは違い、国産です。私がデザインをして、日本の若者工芸家のグループが作ってくれました。
作品は、中性紙で出来た台紙に固定され、説明が印刷された厚紙に挟まれています。収納箱の引き出しにピッタリ収まるサイズです。
飾りスタンドには、版画を保護するため、上に重ねるアクリル板が付いています。飾る必要の無い時には、板も引き出し内部にすっきり収まります。毎月新作が届く度に、アクリル板を外して作品を取り替え、古い作品は再び説明文に挟んで引き出しに収納します。
実際にどのようになっているのか?収集家の方たちが実際に飾った状態を撮影して送って下さったので、 その写真をご覧 下さい。
スタジオ印と限定番号について
彫も摺も、すべて私がしています。(今までのシリーズはすべてそうです。)1枚1枚にサインをし、バレンを形どった「スタジオマーク」を浮き出し模様にします。「限定枚数」は設定しない主義なので、限定番号はありません。
価格とお支払い
価格は1枚3,500円、高い品質を考えると破格値です。展示を兼ねる収納箱は2,500円、これもかなり押さえた価格です。毎回のお支払いは、日本国内の場合、3,500円+175円(消費税)+240円(送料)= 3,915円です。
尚、初回のみ、箱代が加わるため、: 3,500円+2,500(箱)+300円(消費税)+600円(送料)= 6,900円です。
集め方
贈り物として
親しい方への贈り物として、ご好評を頂いております。ご指定のご住所へ作品をお送りし、請求書のみをご注文なさった方の方へお送りいたします。
これで、「美の謎シリーズ」の概略を御理解いただけたことでしょう。楽しみながら、木版画のちょっとした「通」になってしまう、という企画。しかも、かなりのお値打ち価格です。 収集をお決めになりましたら、ぜひ、「版画玉手箱 美の謎シリーズ」のご予約ページに行き、必要事項をご記入ください!