今年は、東北地方の方たちにとってはもちろんのことですが、日本全体としても困難を抱える春となりました。今回の自然災害が起きると、たくさんの友人や家族が私のことをとても心配してくれましたが、私はほとんど影響を受けずに過ごせています。
最初の大地震が起きたとき、私はたまたま都心にいました。電車はすべて不通となって帰宅困難な状態になりましたが、版画が取り持つ縁で救われることになったのです。収集家の土井利一さんの家にその晩泊めていただくことができ、翌朝無事に家に帰り着くことができました。
その後黙々と作業を続けながらも、東北に関するニュースを聞いたり見たりしています。この国の人たちはきっと、この困難な状況を乗り越えていくことと確信していますが、被害にあった地域の人たちの悲惨な状況を耳にすると胸が痛む思いです。私の家は海から遠く離れていますし、コンクリートの堅牢な建物ですから比較的安全ですが、今後も日本のどこを大地震が襲ってくるか分かりません。絶対に安全な場所などないのです。
さあ、どうなることでしょう!
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